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第1回 SCMネットワークミーティングを開催しました。


小雨が降るなか、2010年3月24日に慶應義塾大学三田キャンパス東館(G-SEC)において、SCM第1回ネットワークミーティングが開催されました。「スポーツを活用した地域経営」 -クラブチーム、自治体、地域コミュニティの役割と連携方法- と題し、約40名の参加者が集まりました。ミーティングは、話題提供とディスカッションに分かれ、前半の話題提供は、3名のゲストからの講演と調査報告によって構成され、後半、その話題に基づきディスカッションが行われました。ここでは、話題提供の3つの講演と調査報告の概要と、質疑応答の様子を紹介します。

【第一部:話題提供】

■FC東京 代表取締役社長  村林 裕 氏

FC東京は、Jリーグに加盟した1999年から、スタジアム近隣市(三鷹市・府中市・調布市)、練習場(小平市)、ユースチーム (江東区)を拠点に、東京都内全域で活動を展開している。来場者数は、Jリーグ第3位である。地域という位置づけがないといわれている首都東京での地域活動に挑戦して10年が経過したということで、これまでの10年間の取り組みについて紹介頂いた。「地域」という言葉になじみが無い東京であるが、FC東京にとっての地域の窓口は、学校やPTA、自治会ではなく「商店街」であった。クラブ職員それぞれがホームタウンの商店街と関係を作っており、商店街を起点として様々な地縁組織にアプローチして社会貢献活動やマーケティング活動を実施していた。

■NPO法人愛知スポーツ倶楽部(名古屋フラーテル)専務理事 永井 東一 氏

名古屋フラーテルは、株式会社表示灯男子ホッケー部が、2006年よりクラブチーム化し、チーム名が変更された。チームのクラブチーム化に伴い、選手の雇用先の多様化が進められ、日本代表に選出される選手が多数いる中で、現在、14社が選手雇用としてクラブに協力している。クラブチーム化は、地域との関係構築を促した。現在、周辺地域の総合型地域スポーツクラブとの連携によって、ホッケーを普及するクロスオーバーモデルを構築するなどして新しい取り組みを行っている。

■釜石シーウェイブスRFC 事務局長 増田 久士 氏

釜石シーウェイブスは、日本選手権を7連覇した新日鉄釜石ラグビー部を前身とし、地域密着型のスポーツクラブとして2001年に現名称で設立された。企業スポーツのクラブチーム化の先駆けとして、釜石市、岩手県と連携し、幅広い企業と個人からの支援を原資として活動しながらの取り組みを行っている。講演の中では、クラブが主宰する大人のタグラグビーリーグについて具体的な紹介があった。同窓会チームや、企業の同僚チームなど10チームが参加し、7月から11月にかけてリーグ戦が繰り広げられ、運動の環境を提供するだけでなく、具体的に地域ネットワークの構築にも貢献している。

■スポーツの街の形成とソーシャル・キャピタル」

松橋崇史(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特別研究研究員)
岩月基洋(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特別研究助教)

市町村を挙げてホッケーに取り組む「ホッケーの街」が全国に複数存在する。それら「ホッケーの街」のホッケー振興の比較研究から、自治体のスポーツ資源として、ソーシャル・キャピタルをどう捉えるのか、についてホッケーの街の調査データを元に紹介した。

【第2部:ディスカッション】 

第1部の、クラブ経営に関する話題提供を受けて、ディスカッションを実施した。参加者の半数以上は実務に関わっている方であり、特に、スポーツクラブや種目団体のマネージャーとして活躍している方が多かった。そのため、実際に自らのクラブや協会で取り組んでいる事例の紹介や、具体的な質問(例えば商店街との関係構築の方法について)が多かった。他にも調査報告で紹介があったソーシャル・キャピタルに関する質問・コメントなどがあった。スポーツが、クラブの経営を通してどのように地域とつながるか、そしてどのような価値を発揮していくかということが中心に話し合われた。

【第1回を振り返って】

最後に、テーマである「スポーツを活用した地域経営」から、今回のネットワークミーティングを総括する。

最も特徴的だったのは、一口に、「地域経営」として一括りにしているが、クラブによって、捉える「地域」の対象や範囲が違うということである。FC東京の場合、「地域」が見えない都市を本拠地とする中、試行錯誤の末、「商店街」を「地域」と捉えて活動することで、活動に広がりを生んでいる。一方、名古屋フラーテルの場合、プロクラブとそうでないクラブの違いもあるが東京と同じく名古屋という都市の中で、総合型クラブや学校を窓口に活動を実施している。そして、釜石シーウェイブスは、釜石市自体が、クラブの活動対象として実態のある、顔の見える「地域」として存在し、住民・企業・学校・商店などと様々な形で活動を行っている。クラブの持つ伝統や歴史、地域性、種目の違いもあるため、3つの事例を単純に比較することは難しい。しかしながら、いずれのクラブも、対象となる地域を特定し、スポーツが地域経営の議題になるような方向性で発展してきていると考えられる。今後、他の多くのクラブの実態が明らかになるにつれて、スポーツクラブを活用した地域経営もいくつかのパターンに分類され、パターンごとのマネジメント課題が明らかになってくると想定される。当プロジェクトも、調査・研究の面から、スポーツを活用した地域経営がより議論されるよう、貢献していきたいと考えている。

【今後にむけて】

話題提供やディスカッションを通じて議論が交わされる中、各参加者が有益な情報とネットワークを得ることができれば開催目的は達成されたことになる。主催した側として、参加者とのネットワークを構築できただけでなく、普段聞くことが無いような、クラブ経営者同士のディスカッションを聞くことができ、各自、まととない学習の機会となった。クラブ経営者が直面する課題や、切実な問題、関心のある情報などについて理解を深めると同時に、今後の研究を進めて行く上での示唆を多く得ることができたと感じている。今回のようなネットワークミーティングを今後も継続して実施していきたい。

  1. イベント参加の後
    バレーボールの入替戦にFC東京がプレミアリーグ残留をかけて戦ったゲームを観戦。残留決定で良かった。
    この後、FC東京のホームゲームを多く観戦。相手は、鹿島、京都、仙台、新潟(駒沢)、京都。ストレスのたまるゲームが多かった。
    鹿島には1回行った。ACLで敗れたゲームを観戦。
    名古屋や釜石まではちょっと・・・

    イベント中に感じたことで今も考えていることがひとつある。
    それは、子供に期待しすぎている。求めすぎているということ。
    もっと、大人ができることを考えて実行するということをやらなければいけないのではないだろうか。。
    テレビCMでも男の子や女の子が出すぎ。
    書道甲子園なんてのもあった。
    大人がこんなで「地域経営」って言われても、頑張るのは子供や若者で、おいしいところだけ大人が持っていくような気がする。

    明日は、みなとスポーツフォーラムへ行く予定。

    コメント by 新潟川崎札幌東京 — 2010年6月21日 @ 12:43 AM

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