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選手雇用地域分散型クラブと地域コミュニティ:岡山湯郷belleの事例研究(2009年~)


 トップスポーツクラブの選手雇用を、自治体と地域の営利組織、非営利組織に分散させることでトップスポーツクラブを育成/経営している「選手雇用地域分散型クラブ」の事例を扱う。

 「選手雇用地域分散型クラブ」には、ラグビーの釜石シーウェイブや男子ホッケーの名古屋フラーテル、なでしこリーグ(女子サッカー)の岡山湯郷belleなどで行われている。釜石シーウェイブスは新日本製鉄住金株式会社釜石製鉄所が主導し、名古屋フラーテルは株式会社表示灯が主導している。旧来の企業チームをクラブチーム化し、グループ企業や取引企業、協力的な企業の支援を得ている。チーム青森は、青森市や青森商工会議所が主導し、4人の選手が市内の企業や学校に雇用されている。

 本研究では2010年から2012年にかけて、岡山湯郷belleの創設と育成に関する調査を行った。岡山湯郷belleは、自治体イニシアティブによる選手雇用地域分散型クラブである。人口約3万人の美作市と人口約10万5千人の津山市に立地する企業や旅館、病院、学校が30名強の選手を雇用し、トップスポーツクラブが成立している。

 岡山県と美作市(旧美作町)がクラブの創設と育成のための基本的な資源を提供し、それを地域コミュニティが支援する状況を生み出している。調査では、岡山湯郷belleのクラブスタッフ、自治体関係者、選手雇用を行っている組織の関係者、スポンサー関係者に対してインタビュー調査を実施し、岡山県、美作市の資源提供やイニシアティブのとり方の実態とその成果、地域コミュニティの関係性の変化のプロセスを明らかにし、地域コミュニティ基盤型のクラブ経営を実現することによって、事業収入の増加につながっていくことを把握した。

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