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プロスポーツクラブとボランティア(2008年)


 ボランティアがプロスポーツ組織に対してもたらす成果を明らかにすることと、ボランティアの取り組みの成果を最大化するための手法を明らかにすることを目的とした。

 調査対象をプロ野球の球団とJ リーグクラブとした。ボランティアがプロスポーツ組織の経営に与える成果の分析とプロスポーツ組織とボランティアが関係性を高め、成果を高めるための取組みについて調査を行った。

 資金不足によりボランティアが人的資源として成果をもたらしている事例(湘南ベルマーレとヴァンフォーレ甲府)、ボランティアが自立して地域貢献を模索している事例(川崎フロンターレとベガルタ仙台)、ボランティアを地域と関係を構築する上での手段としている事例(FC 東京と東北楽天)に対してインタビュー調査及びフィールドワーク調査を実施した。

 Jクラブでは、Jリーグに参入する前からボランティア組織を組織化する傾向が明らかになった。Jクラブがボランティアを導入している背景について、「人件費削減・労働力の補完」としてボランティアの必要性を感じた事例と「地域と関係を構築する」上で、ボランティアの必要性を感じた事例の大きく2 つに分けられた。ボランティアの価値は「労働力」だけではなく、「情報収集」や「地域貢献」など多様化してきていることを示した。

 ボランティアの成果を最大化させるための手法は、地域特性にあった形での運営手法や取り組みを見出し実践することが重要であるが、汎用性のある運営手法や取り組みは存在しないという結論に達した。しかし、ボランティアに対する中長期的なビジョンの提示は共通して求められる要素だと考えられ、この点が共通の課題となるのか、中長期のビジョンの提示が成されなくとも、ボランティアの成果が高められるのかについては、今後の課題とした。

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